2009年12月15日

雇用統計サプライズ効果は限定的?

ISM(Institute of Supply Management )という団体が米国にある。米国の製造業を網羅する団体であり、その組織の発表する数字は経済指標としてマーケットに重大な影響を与えることがある。過去10回のリセッションが底打ちするときは必ずISMの加盟企業の雇用が2カ月連続で増えるという現象があった。底打ちの前触れとでもいえようか。

10月、11月とISMの雇用は増えている、2カ月連続である。これをして米国の失業が底を打って雇用の増加に転じるというのが過去の例である。確かに124日発表の雇用統計は大幅な状況の改善を示唆している。これで失業は底打ちし、米国経済が順調な拡大に入れるかどうか。

問題は米国経済の中に占める製造業の割合が大幅に減少していることである。製造業が底打ちしても経済全体が底打ちしてくれるかどうか。私見では、まだ駄目なのではないかと考えている。今回の雇用統計ショックもせいぜい2週間程度のインパクトしかないだろう。まだ大きな流れが変わるのには少し時期が早いとみる。


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